上野村は美しい山々の谷間にある小さな村です。広葉樹が多く秋になると木々が鮮やかな色に変わり、ハイキングには最適です。この秋、私たちは紅葉の木々が素敵な山をガイドさんとともに登りました。上野村の北端付近にある標高1,189mの笠丸山。昼食と休憩を含めて約5時間の道のりはやや中級登山者向けでしたが、葉に敷き詰められた原生林のカラマツとスギの森を通り、尾根と谷の景色を望む絶景の山頂に達しました。
山笠丸ハイキングツアー
時間 | 4-5時間 |
難易度 | 中級 |
マップ | https:/goo.gl/maps/19JCmsELFj9myCTz8 |
集合場所 | 川の駅 / 上野村ふれあい館 に午前9時30分 または高崎駅(東口)午前8時 |
価格 | 5,000円(税込) ※イベントの内容や時期により料金は変更する場合もあります。 |
グループサイズ | 6〜20人 |
登山は小川を渡る橋から始まります。コースは小川に続いて、始めの30分間は広くて穏やかな森の中を進みます。
しばらくして、私たちは小さな岩と時折倒れた木をまたいで進みました。その一部は、2年前に上野村を襲った台風による被害です。それはスイスイと進める平坦な道ではありませんでしたが、冒険の始まりを感じさせました。
ルートはそこまで複雑ではないので、山に慣れた方なら自力でも山頂へたどり着くことができます。今回はハイキングツアーなので、慣れていない人でもガイドさんがいて安心ですね。
案内看板が落ちてしまったみたいです。フォトフレームにパシャり!
山の斜面をジグザグに登っていくと、道のりはやや狭く険しくなりはじめました。やがて笠丸山で最も大きくて古い樫の木のふもとに、ニット帽を被った小さなお地蔵様が現れました。ここは小休憩に最適な場所です。
山頂まではもう一息。案内板が見えたら、「笠丸山←」と書かれた方向へ進みます。
山頂目前のエリアは、急な斜面や岩肌を登りました。固定されたロープを掴みながら登っていきます。ロープに体重をかける前に、必ず強度を確かめてください。人気のルートなので手入れは行き届いていますが、確実ではありません。確認はお忘れなく。
少しばかりの勇気は必要ですが、高度な登山技術はなくても大丈夫。
えいっ。と踏ん張って岩肌を登りきると、そこには絶景の山並みが。ようやく山頂に到達しました!
山頂は昼食を楽しむのにも最適なスポットでした。ツアーにはおにぎりと唐揚げの入った軽食が付いてきます。シンプルなお弁当ですが山頂で食べるとなんとも贅沢な昼食に。味も格別です。
昼食と休憩が済んだ後は、準備を整えて下っていきます。下山箇所には小さな神社と、ややわかりにくい場所にありますが、階段の始まりにピンクのリボンがくくりつけてありました。
リボン以外の場所から降りることは難しいので、必ずピンクの目印を見つけてください。
下りは葉で少し滑りやすくなっているのでご注意を。しばらくはロープが補助してくれるのでしっかりとつかまりながら降りましょう。お持ちの方は、ハイキングポールを持参することをお勧めします。お持ちでない方は、道中に落ちている木の棒から最適なものを探すのが良いでしょう。
さらに下っていくと、スタート地点より少し南の車道から出ることができました。笠丸山登山、無事に達成です!
左に曲がって10分ほど道を歩いた後、車に戻りました。
秋の笠丸山登山ツアーは、色鮮やかな森の景色を大満喫するのに最適でした。四方をカラフルな葉が取り囲み、時には水や動物の気配を感じながら、アドベンチャーな時間を過ごすことができます。少しの冒険心と体力があれば、山頂を目指す価値は充分にある山です。あなたも次の秋に登ってみてはいかがでしょうか。
スーパー林道展望台
登山はちょっと…。でも山頂みたいな景色が見たい!という欲張りさんには、「スーパー林道展望台」がオススメ。
笠丸の頂上からの眺めには及びませんが、はるかに少ない労力で、充分な景色を望むことができます。バイカーさんにも人気のスポットです。
スーパー林道展望台
https://goo.gl/maps/cpGV9gvvw6Ub3nJx5
不二野家旅館
登山を終えた私たちは本日のお宿へ。「不二野家旅館」は、オーナーの黒澤昭司さんが営む活気に満ちた民宿です。オーナー自ら狩猟に出かけ、採れた新鮮なジビエ肉を試食させていただきました。日によって異なりますが、この日は狩った鹿とイノシシ、上野村で育てられた名産イノブタ肉が振舞われました。
こだわりのお料理が評判で、それを楽しみに常連のお客様も多いようです。原料にもこだわり、野菜ソムリエのおかみさんが裏の畑で野菜も育てています。自家製の粉を使った手打ちうどんもおすすめです。
この日は名産のイノブタ肉が振舞われました。昭司さんの話によると、イノブタは猪の肉の美味さと、豚の脂身の美味さの良いとこ取りをしている家畜だそうです。飼育数も200頭ほどと少なく、上野村に来ないと食べられない貴重なお肉とのこと。臭みもなく美味しくいただくことができました。
客室は畳に布団のシンプルなお部屋です。お宿自体築年数は立っている様子ですが、綺麗に清掃されていて快適に過ごすことができました。
翌朝にはセルフサービスの朝食が振る舞われました。オーナーの黒澤さんは既に狩りへとお出かけになった様子。他の宿泊者さんは登山好きの常連さんで、2日連続で登頂するそう!朝から山トークに花を咲かせていました。誰よりも上野村の山のことを知るオーナー黒澤さんにお話を聞くのが恒例なんだとか。
不二野家さんでは、新鮮ジビエの試食や山トークなど、興味深く初めての経験を堪能することができました。
民宿旅館 不二野家
住所 | 群馬県多野郡上野村川和134 |
営業時間 | チェックイン:15:00 チェックアウト:10:00 定休日:年中無休 |
その他の秋のコース
上野村の秋のサイクリングルート:旧幹線道路を下る
上野村の旧道は車通りが少なく、サイクリングに最適。電動アシスト自転車をレンタルして、大自然の紅葉の中、のんびりサイクリングを楽しめます。
家族で楽しむ!秋の上野村
美しい紅葉の中で、家族みんなで楽しめる体験型アクティビティが満載。秋は気候が穏やかで寒くなく、訪れるのに最適な季節です。